プログラミングを勉強しているとライブラリという言葉をよく目にすると思います。
プログラミングを書く上で便利なモノなのでここで覚えていきましょう。
ライブラリとは
プログラミングにおいてライブラリとは、汎用的な機能(コード)を集め、再利用しやすいようにまとめたものです。
言わばライブラリはツールボックスで、その中にハンマーや、ノコギリなど便利なツール(汎用的なコード)が入っていて適宜、必要なツールを取り出して使用するイメージになります。
例えばWebページを作成する場合、アニメーション機能が必要とされることが多いです。しかし毎回自分でコードを書いたりするのは少し面倒くさいですよね。なのでアニメーション機能を持つライブラリを使用することで予め用意されているコードを使うことができるので簡単に実装を行うことができます。
ライブラリを使用する際は基本的に外部から任意で追加して使用しますが標準ライブラリとして既に組み込まれており追加不要な場合もあります。
フレームワークとの違い
もう一つよく目にする言葉としてフレームワークがあります。どちらも簡単に言えば”便利なツール”ではありますが役割が違います。
ライブラリは「部品」と言うのに対してフレームワークというのは「骨組み、枠組み」と言われています。
フレームワークはアプリケーション全体に対しての機能になるのでフレームワークの中で適宜ライブラリを使用していくイメージになります。
メリット・デメリット
ライブラリを利用する上でのメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
作業の効率化
一からプログラミングを実装する必要がなくなるため効率的に開発を進めることができます。
スライダーやモーダル機能など自分で作成するとかなり時間かかるような機能が数分で実装ができるようになります。
プログラミングの質が上がる(バグが発生しづらくなる)
プログラミングの実装の仕方は十人十色です。同じ処理結果だとしても実際にコードを見ると全然違ったりします。
簡単な処理であれば特に問題ないですが、例えばAさん、Bさんがメイン画面、サブ画面それぞれで同じアニメーション機能を追加する場合、Aさん、Bさんがそれぞれ別でプログラミングを書くとそれぞれのコードで差異が発生する可能性が高く同じ動作を担保することができません。
しかしAさんもBさんも、ライブラリにある同じ機能を利用することで同じ動作をすることが担保されます。
またライブラリは複数の開発者よって開発されているため、自分ひとりで書いたソースコードよりも品質が高くなります。
スキルに差をつけることができる
言語だけでなく、関連するライブラリも同時に学習することで、他の候補者の評価と差をつけることができるでしょう。
例えばJavaScriptのjQueryはWeb制作における多くの便利な機能を持つライブラリで様々なプロジェクトでも活用されています。
デメリット
パフォーマンスへの影響
ライブラリは機能が豊富ですが、その一方でアプリケーションのサイズも大きくなるためパフォーマンスに影響を与える場合があります。
またライブラリの全ての機能を使って製作するわけではないので多少時間がかかってもライブラリを使わずに実装した方が後々パフォーマンス向上に繋がることがあります。ライブラリを導入するときは、慎重に検討しましょう。
学習コストがかかる
ライブラリの種類によっては、独自の書き方がされているものがあり、それらの記法の習得に時間がかかるものがあります。
ライブラリ一覧
Java
画像処理・画像解析のためのライブラリ
グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供するツールキット
PHP
PHPのDateTimeクラスを拡張したライブラリ
WebサーバーからPHPコードを介して安全かつ簡単に電子メールを送信するためのライブラリ
PHP用のHTTPクライアント ライブラリ
Python
Pythonで数値計算を可能にするためのオープンソースプロジェクト
画像処理機能も持つライブラリ
JavaScript
多数のブラウザで動作するDOM操作、イベント処理、アニメーション、Ajax などの処理機能を持つライブラリ
ウェブブラウザでUI(ユーザーインターフェース)コンポーネントを容易に生成するためのJavaScriptライブラリ
3次元コンピュータグラフィックスを描画するJavaScriptライブラリおよびAPI
まとめ

ライブラリを利用することはコードの質を上げ、自分のスキルをアピールできるので積極的に使っていくことをおすすめします。
しかし少なくとも元のプログラミング言語の基礎を学んだ上で利用しないと基礎があやふやになってしまいますので気を付けましょう。
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