無料のプログラミングスクールについて検索すると、サジェストに「やめとけ」「闇」と出てくることがあります。
本当に無料のプログラミングスクールは、やめておいた方が良いのでしょうか。
本記事では、無料のプログラミングスクールに通うのを「やめとけ」と言われる理由と、その逆に無料スクールのメリットについても解説いたします。また、メディアファイブ株式会社が運営する「テックドリーム」(以下、当校と表記)を具体的な例として、その現実をご紹介します。
本記事が、無料プログラミングスクールをご検討中の方々の参考になりますと幸いです。
無料プログラミングスクール「やめとけ」と言われる理由
無料のプログラミングスクールに通うことを「やめとけ」と言われる方々の理由は次の通りです。
- 違約金が発生する場合がある。
- 就職先を選べないことが多い。
- キャリアパスを選べないことが多い。
違約金が発生する場合がある
無料のプログラミングスクールの多くは、育成したプログラマーを提携企業に輩出し、その紹介料を得ることで無料を実現しています。
そのため、スクールによっては、別の企業に就職活動をした場合に違約金が発生することがあります。育成したプログラマーを提携企業に紹介できなければ紹介料を獲得できないため、あらかじめ違約金が発生することを了承するように契約される場合があります。
違約金が発生しないスクールもありますので、入校前に確認しましょう。なお、当校では途中退校しても違約金はありません(ただし、奨学金制度を利用中に退校した場合のみ、その返済義務は発生します)。
就職先を選べないことが多い
無料のプログラミングスクールのビジネスの仕組み上、卒業生の就職先が提携企業に限られることも多く、就職したい希望の企業がある場合は進路を選べないことはデメリットとなります。
また、基本的にプログラミングスクールと就職先となる提携企業は別企業となるため、その企業文化や先輩社員の雰囲気などを事前に把握できません。就職後に「入校前や在校中に聞いてた話と違う」なんてこともあります。
当校では、卒業後はスクール運営元であるメディアファイブ株式会社(以下、メディアファイブと表記)の正社員エンジニアとして登用します。当校に在校中から、メディアファイブの社内イベントなどに参加する機会が設けられていますので、先輩社員との懇親などをはかりながら企業文化に触れることができます。
キャリアパスを選べないことが多い
無料のプログラミングスクールのビジネスの仕組み上、卒業生の就職先(提携企業)がSES企業であることも多いです。その場合、SI企業で積めるキャリアパスが描けない可能性があります。
システム開発の業態の種類として、主に以下が挙げられます。 自社開発 システム受託開発(SI) システムエンジニアリングサービス(SES) この記事では、未経験からITエンジニアを目指す方に向けて「システム受託開発[…]
メディアファイブではSIとSESの両方で事業展開しています(メディアファイブの採用サイトを開きます)。その為、まずはSES案件の現場(客先)にて技術的なキャリア(開発/構築や設計)を積み、その後にSI案件(社内)にて技術以外(要件定義やプロジェクト管理)までキャリアを拡げ深める、といったキャリアパスも選択可能です。
「SES」はブラックなのか?
SESも検索のサジェストで「やめとけ」と表示されることがあります。
SES(System Engineering Service)企業とは、ITエンジニアを必要とする企業に対して、自社のエンジニアの技術や労働力を提供する企業や組織を指します。
ITエンジニアは職種ごとの役割に加えて、システム開発の業態に複数の種類があります。 システム開発の業態の種類としては、主に以下が挙げられます。 自社開発 SI(受託開発) SES(システムエンジニアリングサービス[…]
SESでは、客先の現場に常駐して勤務することが多いため、労働時間が現場の状況に左右されやすい面があります。しかし、基本的には労働時間に対しての報酬として契約することが一般的なため、SIで多い請負契約(成果物に対しての報酬)に比べて、労働時間がシビアに制限される面があります。そのため、「SESだからブラックで残業がたくさんある」というわけではありません。
契約期間が区切られていることが多いため、客先での業務内容(開発・運用)やプロジェクト規模が案件ごとに変わることがありますが、様々な業務やプロジェクトを経験できるため、未経験からでも多くの実務経験を積めます。現場でたくさんの経験をしたいという方にはおすすめです。
当校の卒業生は、メディアファイブに入社後に、まずSES案件に参画する流れが主となります。メディアファイブでは、36協定の上限(限度時間)よりも厳しいメディアファイブ独自の時間外労働指針を策定(メディアファイブの採用サイトを開きます)しています。もちろん、策定するだけでなく社外(客先)で常駐する外勤社員の労働時間について、上長や専門部署が週次で厳密に監視し、指針の遵守を徹底して運用しています。もし、指針を遵守できない現場であると判断した場合は、担当営業が客先に改善の提案を行います。改善が見込めなかった場合は、契約に基づいて契約終了の運びとなります。このように、SES案件で外勤するITエンジニアも安心して働ける環境になっています。
無料プログラミングスクールのメリット
無料のプログラミングスクールには、「やめとけ」と言われるデメリット以外にメリットもあります。
メリットは次の通りです。
- コストがかからない
- 就職支援が手厚い
コストがかからない
無料のプログラミングスクールの一番のメリットとして、受講料が無料であることが挙げられます。
一般的に有料のプログラミングスクールは、費用が高額な場合が多いです。費用の準備がなくても通うことができるのは無料プログラミングスクールのメリットです。
就職支援が手厚い
自社への就職や提携企業への紹介料がないと、無料のプログラミングスクールは運営が成り立ちません。そのため、就職支援が手厚いことが多いです。
何より、スクール卒業で燃え尽きてしまい、転職活動(就職活動)がおざなりになっては元も子もありません。企業問わず、まずはIT業界に転職、就職したい!という方にとっては、おすすめです。
まとめ
無料プログラミングスクールに通うのは「やめとけ」と言われる理由と実際、無料スクールに通うメリットについて解説しました。
「やめとけ」と言われる理由は次の通りです。
- 違約金が発生する場合がある。
- 就職先を選べないことが多い。
無料スクールに通うメリットは次の通りです。
- コストがかからない。
- 就職支援が手厚い。
無料のプログラミングスクールには、メリットとデメリットが存在します。ご自身に合ったスクールを選ぶことが未経験からエンジニアになる近道になります。
無料のプログラミングスクール「テクドリ」の卒業生のインタビュー動画を、インスタグラムほか公式SNSにて公開中!