コミュニケーションが苦手でもOK?ITエンジニア未経験者向けに紹介

ITエンジニアのイメージは、一人で黙々とパソコンと向き合って作業をしているというものがありますが、実際にはコミュニケーションの機会が多く、様々なツールを用いてコミュニケーションを行っています。

この記事では、未経験からITエンジニアになりたい人に向けて、ITエンジニアに必要とされるコミュニケーションスキルについて紹介します。

ITエンジニアのコミュニケーションスキルとは

 

「コミュニケーションスキル」とは、ビジネスにおいて他者との意思疎通を図るために不可欠なスキルです。

ITエンジニアにおいても例外ではありません。優れた技術力を磨くことはもちろん、コミュニケーションスキルがあることは重要なスキルの一つです。

2023年2月に株式会社Progateが調査した「現役ITエンジニアとITエンジニア志望者のITエンジニア実務に対するイメージ調査」では「ITエンジニアが活用すると思うスキル」として、「コーディング」「コミュニケーション能力」「ドキュメントを読み書きする力」が上位3つに挙げられました。

このことからも、コミュニケーションスキルはITエンジニアにおいて必要な要素と言えます。

コミュニケーションスキルが求められるシーン

ITエンジニアが、コミュニケーションを必要とするシーンは下記が挙げられます。

  • チームメンバーとの会話
  • クライアントとの会話
  • プログラムの説明・ドキュメント作成
  • トラブル解決

チームメンバーとの会話

ITエンジニアは、基本的にプロジェクト内のチームに所属して開発を行います。そのため、チームメンバーとのコミュニケーションは必須となります。進捗管理や問題点、情報の共有などで、相互のコミュニケーションを頻繁に行う必要があります。

また、チームメンバーは一緒に開発を進めていく仲間です。チーム間でのコミュニケーションを通じて雰囲気作りを行うことも時には必要です。

エンジニア同士のコミュニケーションが不十分だと、プロジェクトの開発遅延やシステムの品質低下につながる可能性があります。

クライアントとの会話

システム開発においては、開発を依頼したクライアントとのコミュニケーションが欠かせません。

クライアントのビジネス要件やプロジェクト完了の目的・目標などを正しく理解するためには、相手との信頼関係を築き、要望や意見を引き出すことが重要です。クライアントが求めるものを正確に把握し、開発者側がその要件に沿ったシステムを作り上げることが求められます。

プログラムの説明・ドキュメント作成

ITエンジニアにおいては、プログラムの開発だけでなく、レビューやドキュメントの作成・読解など、他者に対するコミュニケーションが求められます。

例えば、プログラムのレビューでは、他の開発者に自身のコードを説明し、理解してもらう必要があります。また、株式会社Progateの調査結果によれば、ITエンジニアにはドキュメントの読み書きも求められます。ここでのドキュメントとは、主にシステムを開発する際に作成される仕様書や設計書などです。

開発は分業で行われるため、他の開発者に理解してもらうために分かりやすい説明をする必要があります。

トラブル解決

ITエンジニアには予期せぬトラブルが発生することが多い職種です。そのような場合には、他のチームメンバーや上司・同僚とコミュニケーションをとり、解決方法を調査する必要があります。

必要なコミュニケーションスキル

  • 理解力
  • 提案力
  • 交渉力
  • 説明力

理解力

ITエンジニアにおける「理解力」とは相手の意見を引き出し意図を正しく理解する力です。

開発プロジェクトを進めるにあたって、クライアントからの要望やドキュメントの読解など、様々なシーンで理解力が求められ、時には、チームメンバーのアイデアをまとめる必要もあります。その際相手の意見をいかに理解し、正しい問題解決へと導けるかが重要です。

提案力

ITエンジニアにおける「提案力」とはシステムに対する改善案やトラブルの解決方法など、自分からアイデアや意見を提案する力です。

要件を正しく理解し、適切な提案を行うことでクライアントのニーズを満たし、より良いシステム開発ができます。

交渉力

ITエンジニアにおける「交渉力」とはクライアントとの意見の食い違いや対立を交渉によって調整、解決する力です。

開発の際には、納期や機能の実装タイミングなど双方でのスケジュールや要件の調整が必要なことがあります。クライアントとの交渉の際には、丁寧かつ相手の理解を促す言葉遣いをすることで、相手の気を害することなく信頼感を持ったままやり取りできます。

説明力

ITエンジニアにおける「説明力」とは技術や仕様、問題の解決策などを相手に分かりやすく説明する力です。

クライアントはIT分野とは異なる業種の企業であることが多いため、要件の提案や開発したシステムに何か問題が発生した場合の解決策など専門的な分野をわかりやすく説明する必要があります。クライアントがIT知識に詳しくない場合、ITエンジニア同士であれば理解できることが伝わらないこともあります。

また、書いたコードや新しい技術の説明など、プロジェクトのチームメンバー内でも説明をするシーンは非常に多いです。そのため、相手に合わせて分かりやすく説明する力はとても重要です。

なお、説明力と共に「文章力」も仕様書や設計書などのドキュメントを書くために重要なスキルです。

コミュニケーションツールの紹介

 

ITエンジニアは、対面だけでなくツールを利用してコミュニケーションを取ることがあります。

主なツールとして、以下が挙げられます。

  • チャットツール
  • Web会議ツール
  • プロジェクト管理ツール
  • バージョン管理ツール

チャットツール

チャットツールは、テキストによるリアルタイムでのコミュニケーションができるツールです。近年はテレワークの増加に伴い、IT業界に限らず多くの企業で利用されています。

ITエンジニアがチャットツールを活用する理由として、記録を残すことが挙げられます。開発プロジェクトでは仕様や要件の変更が頻繁に行われるため、履歴などの証拠が残るチャットツールでコミュニケーションすれば、言った言わないの責任の押し付け合いが発生せずに済みます。

代表的なチャットツール

チャットツールの中でも、特にビジネス利用を前提としたものをビジネスチャットと呼びます。代表的なビジネスチャットは下記の通りです。

  • Slack(スラック)
  • Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)
  • Chatwork(チャットワーク)
  • LINE WORKS(ライン ワークス)

また、上記のようなクラウドサービス以外にも、オープンソースソフトウェア(OSS)を自社サーバー(オンプレミス環境)に構築して利用するケースもあります。メディアファイブでは、後者の方法でビジネスチャットツールを導入し、チャット上での社員同士のコミュニケーションを行っています。

Web会議ツール

Web会議ツールとは、インターネット上でリアルタイムで音声・映像の通信ができるツールで、遠隔地同士のコミュニケーションやオンライン会議などに利用されます。

IT業界では、テレワークを導入している企業が多いため、Web会議が行われることも多いです。

チームメンバーだけでなく、遠隔地にいるクライアントとのやり取りもWeb会議によって簡単に行えます。

代表的なWeb会議ツール

代表的なビジネスチャットツールは下記の通りです。

  • Zoom(ズーム)
  • Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)
  • Google Meet(グーグル ミート)
  • Skype for Business(スカイプ フォー ビジネス)

Web会議ツールは、チャットツールと通常セットとなっています。メディアファイブでは、自社サーバー(オンプレミス環境)に構築したアカウント管理システム(IdP)を使用して、Zoomとのシングルサインオン(SSO)を実現し、社員のZoomアカウントを統合管理しています。これにより、私用アカウントを業務利用するようなシャドーIT化を防止しています。

プロジェクト管理ツール

プロジェクト管理ツールとは、プロジェクト内のタスクの割り当て、進捗状況、リソース管理などを行えるツールです。

開発プロジェクトではタスクが積み重なりがちです。そのため、一つ一つの期限や担当者などを効率的に管理する必要があります。プロジェクト管理ツールによって進捗状況や優先度の高いタスクを一目で確認できたり、タスクに関してのコメント機能などもあるため、チーム内でのコミュニケーションが取りやすくなるという利点もあります。

代表的なプロジェクト管理ツール

代表的なプロジェクト管理ツールは下記の通りです。

  • Backlog(バックログ)
  • Brabio!(ブラビオ)
  • Jira(ジラ)
  • Trello(トレロ)
  • Redmine(レッドマイン)

また、上記のようなクラウドサービス以外にも、オープンソースソフトウェア(OSS)を自社サーバー(オンプレミス環境)に構築して利用するケースもあります。メディアファイブでは、後者の方法でチケット管理ツールを導入し、社員からの問い合わせ対応などの進捗状況や残タスクをコントロールしています。

バージョン管理ツール

バージョン管理システムとは、ファイルやシステムの変更履歴を保存するシステムです。ITエンジニアにおいては、プログラムのソースコード管理に使われます。

システム開発はチームで行うことが主なため、複数人にで同じコードを開発した際に、変更が衝突しないように履歴の突合せが必要です。それらをシステム上で行うのが、バージョン管理システムです。

代表的なバージョン管理ツール

代表的なバージョン管理ツールは下記の通りです。

  • GitHub(ギットハブ)
  • GitLab(ギットラボ)
  • TortoiseSVN(トータス エスブイエヌ)

バージョン管理システムについては、オープンソースソフトウェア(OSS)を自社サーバー(オンプレミス環境)に構築して利用するケースが多かったのですが、近年はクラウドサービスを利用するケースも増えています。メディアファイブでは、用途に合わせたバージョン管理ツールを前者の方法で導入し、ソースコードやドキュメント管理などに活用しています。

まとめ

 

ITエンジニアにとってコミュニケーションスキルは非常に重要であり、チームメンバーやクライアントとの会話、プログラムの説明・ドキュメント作成、トラブル解決など様々なシーンで必要とされます。特に、エンジニア同士のコミュニケーションが不十分だと、プロジェクトの遅延やシステムの品質低下につながることがあるため注意が必要です。

また、ITエンジニアは対面だけでなくツールを使ったコミュニケーションも行います。主なツールには、チャットツール、Web会議ツール、プロジェクト管理ツール、バージョン管理システムなどがあります。それぞれ適切な方法を選ぶことが重要です。

結論として、ITエンジニアにとってコミュニケーションスキルは必要不可欠な要素の一つであるということ、そして多様なコミュニケーション機会が存在することを紹介しました。

この他に、ITエンジニアに向いている人の特徴を紹介した記事があります。未経験からの転職を考えている方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください!

メディアファイブでの取り組み

当社メディアファイブでは、社員同士がコミュニケーションを取るために、「社内勉強会」と「社内イベント」の取り組みを行っています。

「社内勉強会」とは、ある特定のテーマについて、特定の社員が講師役を務め、そのテーマに興味のある社員が参加する会合です。講師から生徒への一方的なコミュニケーションではなく、講師と参加者双方での知識の共有や意見交換を行うことが求められます。このような積極的な学習はコミュニケーションスキルの向上にもつながります。また、経験の浅い若年層社員の技能向上を支援するための技術交流コミュニティ「Newbie」では、業務で分からないことを専用チャンネルで質問し、社員の有識者から回答を得ることができます。このように、先輩社員と後輩社員が交流しやすい環境が整備されています。

また、社員が企画運営し他の社員を招待して集まる「社内イベント」もあります。主要なイベントとしては懇親会、運動会、納涼会などがあります。業務外に社員同士がコミュニケーションをとることで、上司・部下の縦の関係をほぐしたり、接点が少ない社員同士の横の関係を深めることが狙いです。

このように、コミュニケーションが苦手な方でも、社員同士が相互に関わり合う機会を増やすことで、スキルを向上させることができる環境があります。

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