プロバイダーとは
プロバイダーとは供給者や提供者を意味していますが、一般的には回線をインターネットに接続するサービスを提供している事業者のことを指しており、インターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider)とも呼ばれています。
自宅やオフィスからインターネットを利用したい場合、回線を引くだけではインターネットは利用できません。
プロバイダーと契約し、回線をインターネットにつなげることによって、はじめてインターネットを利用することができます。
プロバイダーの役割
プロバイダーの役割として、下記が挙げられます。
※IPアドレスの発行以外は各企業の付加サービスとなるため、プロバイダーによって異なります。
IPアドレスの発行
IPアドレスとは、通信機器に割り当てられる識別番号のことで、インターネット上での住所や電話番号と例えられています。
データの送受信にあたって送信元や送信先のIPアドレスが必要となるため、IPアドレスがなければインターネットを利用することができません。
IPアドレスの発行は、プロバイダーの最も重要な役割といえます。
メールサービスの提供
プロバイダーは独自でメールサーバーを管理しており、独自ドメインのメールアドレスを提供しています。
これをプロバイダーメールといい、多くの場合はドメイン名にプロバイダーの名前を含んでいます。
プロバイダーメールは、匿名で取得できるフリーメールと比較して信頼性が高く、セキュリティ機能も備わっているため安心して利用することができます。
セキュリティ対策サービスの提供
プロバイダーによっては、インターネットを利用するうえでのセキュリティ対策サービスを提供しています。
Webサイト閲覧時のウィルスチェックや、有害なWebサイトおよび迷惑メールのフィルタリングなどを行っているため、ユーザーは安心してインターネットを利用することができます。
ホスティングサービスの提供
ホスティングサービスとは、プロバイダーが運用しているサーバーをインターネット経由で貸し出すサービスのことです。
ホームページやブログを開設したいユーザーは、ホスティングサービスを利用すると、独自でサーバーを立てる必要がなくなるため、運用にかかる手間とコストを削減することができます。
プロバイダーと回線事業者
プロバイダーと混同されがちな言葉として「回線事業者」があります。
回線事業者とは、インターネットに接続するための回線を提供する事業者のことです。
ケーブルや光ファイバーを用いた配線工事などを行っています。
インターネットを利用するためには、一般的には、回線事業者とプロバイダーの2社と契約する必要があります。
※ただし、近年では回線事業者とプロバイダーを兼ねた事業者も多いため、1社のとの契約で済む場合もあります。
まとめ

プロバイダーとは回線をインターネットに接続するサービスを提供している事業者のことを指しており、インターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider)とも呼ばれています。
プロバイダーの最も重要な役割はIPアドレスの発行ですが、プロバイダーによって、メールサービスやセキュリティ対策サービス、ホスティングサービスなどを行っているところもあります。
インターネットを利用するためには、インターネットに接続するための回線を提供する事業者である回線事業者とプロバイダーの2社と契約する必要があります。
プロバイダーや回線事業者といった基礎知識を身につけることで、よりインターネットの仕組みへの理解を深めることができるでしょう。
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