プログラムとは
一般的に、プログラム(program)とは「計画」「予定表」「番組」などの意味がある英単語ですが、ITの分野におけるプログラムとは、「コンピュータに行わせる処理を記述した手順書」のことを指します。区別しやすいように、「コンピュータプログラム」と言われることもあります。プログラムは、特定のタスクを実行するための命令の集まりであり、これによってコンピュータはさまざまな処理を行うことができます。
プログラムの役割
プログラムは、普段使用しているソフトウェアを構成している重要な要素です。例えば、「Aの操作をされたらBの反応を返す」など、定型的な作業を自動化することが可能です。こうすることで、作業効率を向上させるだけでなく、ヒューマンエラー(人為的に生じた不注意や事故)を少なくすることができます。
プログラムの種類
プログラムは、以下のように分類されています。
システムソフトウェア
システムソフトウェアは、ハードウェア(デスクトップやマウスなど)の管理や制御、コンピュータの稼働や使用をするためのプログラムです。コンピュータの基本的な機能を提供し、ハードウェアやソフトウェアを管理する「OS(オペレーティングシステム)」や、デバイスを管理し、OSや他のアプリケーションソフトウェアと通信できるようにする「デバイスドライバ」などがあります。
アプリケーションソフトウェア
基本的には、アプリケーションソフトウェアはインストールして使用します。アプリケーションソフトウェアは何かしらの目的を果たすために作られており、その目的やニーズに応じたさまざまなアプリケーションがあります。例えば、文書を作成するためのWordや表計算を行うExcel、ゲーム、写真加工を行うアプリケーションなどがあります。
Webサイト
WebページのまとめたものをWebページと言います。Webページとは、例えばこの「プログラムとは」の記事のことです。このWebサイトには、「プログラムとは」のWebページの他にも、「配列とは」のWebページや「ループとは」のWebページがあります。Webサイトはブラウザ()経由で表示されていますが、アプリケーション化することで直接アクセスすることができるようになります。Webサイトからアプリケーション化したものの例に、You Tubeがあります。
プログラミングとは
プログラムと聞けばセットで耳にすることも多いのが「プログラミング」です。プログラミングは、「コンピュータに行わせる処理を記述すること」を指します。つまり、プログラムを書くことをプログラミングといいます。
このプログラミングを行う際、コンピュータに命令を伝えるために使用するのがプログラミング言語です。プログラミング言語にはJavaやC言語などがあり、作成したいプログラムに応じて使う言語を変更します。
プログラムの作り方
プログラムを作る際に必要なステップは大まかに分けると、以下の3つです。
- 作りたいプログラムの内容を決める
- 使うプログラミング言語を決める
- プログラミングを始める
プログラムの作り方
まずは、作りたいプログラムの内容を決めます。例えば、四則演算を行える電卓のアプリケーションを作りたいなどです。
次に、使うプログラミング言語を決めます。これは、作りたいプログラムを作成するのに適したプログラミング言語は何かで選択します。四則演算のアプリケーションであればJavaで作れますが、AIを作成するのであればPythonの方が適しています。
最後に、選んだプログラミング言語でプログラミングを始めます。プログラミングをするには、統合開発環境(IDE)というツールを使うと便利です。統合開発環境は、コードを書くエディタや問題(バグ)を取り除く際に役立つデバッグ機能など、プログラミング時にあると便利な機能がセットになっています。
プログラムの実行
プログラムが完成したらコンパイルをします。コンパイルとは、プログラミング言語で書かれたプログラムをコンピュータが理解できる言葉(機械語)に翻訳することです。コンパイルするには「コンパイラ」というソフトウェアを使用します。
そうすることによって、コンピュータはプログラムの内容を読み込み、実行することができるようになります。
まとめ

今回は、プログラムとは何かについて解説しました。
プログラムに関する知識は、自分でアプリケーションを作ってみたい方やエンジニアを目指したい方にとっての土台となるような内容になっています。
この記事を読んでプログラミングに興味を持った人は、ぜひプログラミングも学習してみてください!
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