パスとは
ファイルやフォルダの場所を示す文字列(PC内のファイルの住所)のことです。
正式名称は「ファイルパス」と言います。
パスには絶対パスと相対パスの主に2種類があります。
絶対パス
ルートディレクトリ(Windowsの場合はドライブ「C:¥、D:¥など」、LinuxやmacOSの場合は「/」)からファイルやフォルダまでのパスを表します。
メリットは、保存しているファイルの場所を変えない限りどこからでも参照することができます。
デメリットは、ルートディレクトリから書き始めるため、パス名が長くなりやすくなること、他のPCや環境にファイルを移動した際に、自分と同じフォルダ構成で保存をしないと同じ絶対パスで参照することができなくなります。
相対パス
カレントディレクトリ(今いるファイル)からのファイルやフォルダまでのパスを表します。
メリットは、比較的絶対パスより短いパスで指定できること、ファイルを他の場所に移動した場合であってもファイルやディレクトリの位置がパス通りの位置なら参照することが可能です。
また、ドメイン(~.com、~.jpなど)を変更してもフォルダ構造が同じならアクセスできるというメリットもあります。そのためWeb開発では、他のページや画像やCSSファイルなどのリソースをリンクする際に相対パス、ほかのドメインや外部リソースをリンクする際には絶対パスを使用します。
デメリットは、カレントディレクトリが変わってしまうと、参照できなくなる可能性があること、カレントディレクトリと参照するファイルの位置関係が遠いと、パス名が見づらくなってしまうことがあります。
ルート相対パス
Web開発の際に使うパスです。サイトやサーバーのルートディレクトリを基準にしたパスです。パスの先頭はサイトやサーバーのルートディレクトリを表す「/」から書き始めます(絶対パスのドメイン部分を省略するイメージです)。
メリットは、相対パスのように記載しますが、絶対パスと同様にルートディレクトリを基準にするので、短く記載して、正確にファイルにアクセスすることができます。
様々なページで呼び出すナビゲーションメニューや途中でフォルダ構造が変わる際に使われます。
絶対パスと相対パスの使い分け
絶対パスを使う場合
確実にファイルを参照する必要がある際に使います。例えばシステムの設定や環境変数の設定をする際です。
相対パスを使う場合
参照先がカレントディレクトリから近い場合やフォルダ構造を変えずに移動する際に使います。
初心者がつまずきやすいポイント
パスの区切り文字
ファイル名やフォルダ名の間は区切り文字(Windowsの場合は「\」と「 \ 」、LinuxやMacOSでは「/」)で区切られます。
正しい記号以外は区切り文字として認識されないので、自分が使っているOSの確認や言語の確認をしっかり行ってから、区切り文字を入力するようにしましょう。
ファイル構造の把握
相対パスを使う際に起こりやすいのですが、ファイル構造を把握できておらず正しい場所を参照することができないことがあります。
カレントディレクトリと参照元のファイルの絶対パスを見比べることや、エクスプローラーやFinderなどのファイルマネージャーでファイルの構造視覚的に捉えるようにしましょう。
拡張子の付け忘れ
「.txt、.png、.pdf」などの拡張子を忘れてファイル名のみを入力する場合があります。拡張子まで入力しないとファイル名と認識されないのでしっかり入力するようにしましょう。
おわりに

絶対パス・相対パスについて解説いたしました。
無料のプログラミングスクール「テクドリ」の卒業生のインタビュー動画を、インスタグラムほか公式SNSにて公開中!