データベースとは
データベースは「DB」とも呼ばれ、「デービー」と読みます。
データベースとは、特定のテーマに沿ったデータの集まりのことを指します。その主な役割は、データを保存、保存されたデータの整理・管理、簡単に検索・抽出を可能にすることです。
例えば、企業の顧客情報や商品の在庫状況といったデータを効率よくまとめることで、必要な情報を素早く取得できます。
データベースを利用する際の注意点
ここでは、データベースを利用する際に注意しておくべき点を見ていきます。
アクセス権限を活用する
誰もがデータベースを好きなように扱える状態では、データベースが壊されたり、情報が漏洩したりする可能性があります。
そのため、データベースではユーザがどのようなアクセスができるかを制御することができます。アクセス権限には、データを参照する権限、データを削除する権限などがあります。
セキュリティ対策を取る
データベースには顧客の個人情報などの機密性の高いデータが含まれていることが多く、サイバー攻撃の対象になりやすいため、対策が必須です。
セキュリティ対策は、データベースに不正アクセスされないようにする「予防的統制」、データベースへの不正アクセスを検知する「発見的統制」、データベースセキュリティの対象を構成する「構成管理」の3点から成ります。
バックアップを取る
災害が発生した場合やデータベースが攻撃された場合、データベースが破損することがあり、その際には速やかに復元することが求められます。そのため、定期的にバックアップを取り、必要な時に復元できるようにしておきましょう。
データベースの種類
データベースは、データ構造の違いによって3つの種類に分かれています。
階層型データベース
ただし、構造が変わるとプログラムも変更しなければならないというデメリットがあります。
ネットワーク型データベース
こちらも階層型データベースと同様に、構造が変わればプログラムの変更をしなければなりません。
リレーショナル型データベース
「行」と「列」から構成される2次元の表形式でデータが整理されます。
列(カラム)は縦に伸びるデータであり、様々な項目が作成されます。例えば、氏名や年齢、住所などを記述します。
行(レコード)は横に伸びるデータであり、各項目にデータを登録・保存できます。例えば、列に「氏名」、「年齢」、「住所」があれば、「鈴木太郎」、「30」、「○○県○○市…」というデータを登録できます。
データベースという言葉の大半はこのリレーショナル型データベースのことを指します。SQLにより、ユーザの目的に応じて自由な形式で操作できます。
データベース管理システムとは
データベース管理システム(DBMS:Data Base Management System)は、データベースの作成、管理、操作を行うためのソフトウェアです。特に、リレーショナル型データベースを操作するソフトウェアは、RDBMS(Relational Database Management System)と呼ばれます。
代表的なRDBMSとして、以下のようなものがあります。
- Oracle Database
- SQL Server
- PostgreSQL
- MySQL
データベース、DBMS、SQLの関係性
これら3つのキーワードは、慣れないうちは分からなくなりやすい用語です。
簡潔にまとめると以下のようになります。
- データベース:データの集まり
- DBMS:データベースを操作するソフトウェア
- SQL:DBMSの1つであるRDBMSに内容を記述するための言語
まとめ

今回は、データベースについて触れてきました。
データベースは情報の整理や管理、効率的な検索を可能にする重要な仕組みです。特にRDBMSは多くのプログラムで活用する機会があると思うので、身に着けておきたい知識です。
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